チャーリー・エーハン　DOIN' TIME IN TIMES SQUARE(実録タイムズ・スクエア) [DVD]

強盗、ドラッグの密売、売春、喧嘩……80年代前半のリアルなニューヨーク市ど真ん中の光景を目撃せよ! 80年代後半、ニューヨーク市のタイムズ・スクエア付近には風俗店やストリップ・クラブが立ち並び、現在からは想像もつかない程に荒れ果てた地域だった。そしてそのど真ん中に位置するアダルト・ショップの向かいのアパートにチャーリーは住んでいた。この作品は、1981年から1983年までの『ワイルド・スタイル』撮影中の期間、自身が住む43丁目と8番街のアパートから見える光景をHi8で撮影した映像を集めたものだ。アパート内の平和な家族との時間の映像とは対照的に繰り広げられる悪事、貧困、喧嘩はニューヨークの暗黒時代を表すと同時に、ヒップホップ、グラフィティ、ブレイクダンス等多くの優れたストリート・カルチャーを生み出すエネルギーとインスピレーションの源とも言える。また、単純に覗き見的ワクワク間を感じさせてくれる作品でもある。

監督について

ホイットニー美術館のアーティスト・プログラムに参加するため、1973年にニューヨーク市へと移住し、アンダーグラウンド・アート・シーンで活動を始める。1979年にスーパー8で撮影したヒップホップ・カンフー映画、『ザ・デッドリー・アート・オブ・サバイバル(芸術的護身術)』を監督し、ヒップホップの前身となるストリート・カルチャーを目撃する。1980年の夏、ファブ・ファイヴ・フレディと共に伝説のグラフィティ・ライター、リー・キノーネを主演にした映画『ワイルド・スタイル』の撮影に入る。1982年に世界中で公開されたこの作品はヒップホップ、グラフィティ、ブレイクダンス・シーンを取り上げた初めての作品で、ヒップホップ・カルチャーのバイブルと言われている。その後、1992年には、『ドゥイン・タイム・イン・タイムズ・スクエア』がニューヨーク・フィルム・フェスティバルにて公開。また、キキ・スミスを始めとする多くのアーティストについての短編を製作した。そして、2001年の7月には自らが脚本と監督の両方を務めた長編映画、『フィアー・オブ・フィクション』が公開された。